コード式電動工具の駆動ユニット代替について
こんにちは技術部のnakaです。
9月に入り、朝晩は少し涼しめになりましたが、まだまだ暑い日が続いています。
今年の異常な暑さには、エアコンの効いた室内とか、涼しい土地とかに「行きたい」ではなく、「行かなければならない」といった温度で、“避暑“というより”逃暑“という言葉にした方がしっくりくる気がします。
その上8月末には台風10号が猛威を振るい、大きな被害をもたらしました。明和製作所では、幸い大きな被害はありませんでしたが、29日の午後と30日は終日臨時休業となり、かなり強い風が吹きました。
天気予報で停滞気味に進む今回の台風を見て、あれだけ強い風を吹かせるくせに、台風自体は自分では動けず、文字通り風任せな状態とはこれ如何に・・・と感じていました。
さて今回は電動工具用モータについての内容となります。
電動工具用モータは主にドリルやグラインダといったメジャーな物から油圧を利用したパンチャやベンダ等に至るまで様々な作業用工具に用いられるモータです。電動工具は昨今バッテリー搭載のコードレス式が多く、そのモータもDCモータを指す事も多くなりましたが、ここでは弊社で生産している主にコード式のAC電源で動作する電動工具用モータとそれらモータの昨今における主要な引合案件のイメージをご紹介します。
電動工具用モータのより技術的内容は、「工具用モータについて」や「電動工具用モータユニット(パワーユニット)を利用した開発例」でも触れていますので参照してみて下さい。
コード式電動工具の特徴
取り回しのし易さ等からコードレスが主流になっている電動工具の世界ですが、コード式工具は今でも健在です。その最大の理由はやはり無尽蔵に使える電力です。
例えばドリルだと、当然ながらコードレスのバッテリー式では1バッテリー当たりに穴空け出来る数には限りがありますので、多くの穴あけを必要とする作業では交換用のバッテリーがたくさん必要になります。コード式電動工具ではこの心配がありません。
また、大電力が連続して必要となる大型の電動工具でも、やはりバッテリーの容量と重量の問題で、コード式電動工具が使用される場合が多いです。
その他にも、そもそも地面や卓上に置いて使う電動工具はバッテリーである必要が少ないため、コスト面からコード式電動工具が使用される場合があります。
電動工具用モータの代替案件について
昨今、特殊工具メーカ様が大手電動工具メーカ様からモータ部のみ(持ち手やスイッチ、ケーブルが付いた状態)で小ロット購入されていたモータが、機種整理等で供給終了になってしまい弊社に取付やスペックなどを合わせて代替モータが作れないか?との引合を多く頂きます。(現在も大手H社様が供給終了とされた機種の代替案件を多数頂いています)
弊社は小ロット多品種、カスタム設計での製作対応をさせて頂いていますので、代替モータを弊社手持ち部品を使用しながら、取合いの合わせ込みは勿論、弊社モータへ置換えるこの機会に、自社仕様にカスタムを加えたいというお客様のご要望にも対応させて頂きます。
電動工具用モータの生産中止でお困りのお客様はもちろん、新規で電動工具を開発中で、モータを探しておられるお客様も一度弊社へご相談頂けますと幸いです。