弊社モータの仕様項目について
明和製作所が所在する福岡県糸島市が、英国を拠点にした世界的な情報誌
「MONOCLE(モノクル)」が発表した、人口25万人未満の街を対象とする
「輝く小さな街」2021年ランキングで、世界3位に選ばれました。
▼2020年11月13日 西日本新聞掲載
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/663758/
▼2020年11月11日 FUKUOKA NOW
イギリス情報誌Monocleによる「Bright lights, small city – 世界のスモールシティ25」に糸島市が第3位にランクイン!
立冬を過ぎ、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、皆様いかがお過ごしで
しょうか。初めまして技術部のyagiと申します。
前回のブログでは弊社取り扱いモータの種類や設計開発の概要をご説明しました
が、今回は、弊社モータの仕様項目について説明いたします。
電源電圧(入力) モータを駆動させるために必要な電圧を表します。
定格回転数 定格出力・定格トルクで運転するときの回転数を表します。
定格トルク 定格出力・定格回転数で運転するときのトルクを表します。
(連続運転するときに出せる最大のトルクです)
定格出力 定格回転数・定格トルクで運転するときの出力を表します。
(連続運転するときに出せる最大の出力です)
出力はモータの単位時間(1S)に行うことのできる仕事を表したもので、
下式で表わされます。
出力P(W) = 回転数N(r/min) × トルクT(N・m) × 2π/60
例 回転数 12,000 r/min トルク 0.6 N・m のとき、モータ出力は
P = 12,000 × 0.6× 2π/60 ≒ 754 W になります。
定格電流 定格出力で運転するときの電流値を表します。
定格時間 定格出力で連続運転できる時間を表します。
絶縁階級 JISで定められ耐熱グレードによる区分のことです。
当社では、主にE種・F種の絶縁材料を使用しています。
モータの温度上昇は、モータの温度から周囲の温度を差し引
いたものを指します。
例 コイル温度115℃ 周囲温度40℃ の時、温度上昇
は75Kになります。
周囲温度 定格出力で運転できる温度の範囲を表しています。
周囲温度が下限温度を下回る場所では、一般的には起動トルクが
低下します。また、モータ特性も常温時に比べて悪くなります。
(減速機の潤滑グリスやベアリング グリスの粘度が上がり摩擦
トルクが増大する為です)
周囲温度が上限温度を上回る場所では、モータ巻線の温度が高く
なり、絶縁劣化を起こし、焼損に至る恐れがあります。
当社標準モータの周囲温度は -10℃ ~ 40℃ です。
外被構造
全閉形
モータの内部にチリなどが入りにくくするために開口部分をなくした構造です。
開放形に比べ冷却性能が劣りますが、低騒音です。
開放形
外気をモータ内部に取り入れて冷却性を高めるために開口部分を設けた構造です。
開放内扇形
開放形かつモータ内のロータ(回転子)にファンを直結した構造です。
冷却効率が良いですが、騒音が大きいという問題があります。
全閉外扇形
全閉形かつロータ(回転子)と直結した外部ファンでモータ外被に空気を流す構造です。
全閉他力通風形
全閉形のモータに外部のファンやブロアでモータ外被に空気を流す構造です。
開放他力通風形
開放形のモータに外部のファンやブロアでモータ内に空気を流入する構造です。
無保護形
外被が途中で無くなりモーター内部が露出している構造です。
モータの定格は、モータの特性および性能の保証基準となる値を意味しますが、
実は定格値というのは、運転時間や冷却条件などの使用条件と安全マージンをど
れだけとるかで大きく変わります。中身は全く同じモータでも、運転時間が限定
されていたり、冷却条件(空冷、水冷、油冷など)が変われば定格出力は倍以上
になったりします。また、回転数とトルクは減速機(ギアボックス)との組み合
わせでも大きく変わります。
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当社は、そんなお客様のご要望に合わせて、モータを提案・開発・製造いたします。