空を見上げるといつの間にか秋空、あれだけギラギラしてた太陽が今は優しく木々を照らし、空は高く少しキリっと引き締まってるようにも見えます。
　技術部の藤井です。もうブログの当番が回って来てしまいました、、それで今日はちょうど社内の勉強会用に「ポンプ用モータについて」の資料を作ってましたので、その一部をコッソリここへ貼り付け様と思います。（社内への資料のため、ポンプと言っても弊社目線になりますので、ご承知おき下さい）
　さてポンプですが、Wikiには「ポンプ（喞筒、オランダ語: pomp）は圧力の作用によって液体や気体を吸い上げたり送ったりするための機械。機械的なエネルギーで圧力差を発生させ液体や気体の運動エネルギーに変換させる流体機械である。」とあります。

　ポンプは例えば水とか灯油のような液体を、空気とかガスとかの気体を、更には食材等個体までを移動させたり圧縮して仕事をさせたりするときに使われます。古くは紀元前1500年のエジプトですでに家庭用井戸に使われていたそうです。

　ポンプは用途・流体種類に合わせ、数多くの構造や種類があり、その原理構造によって容積式、非容積式の2つに大別され、その後さらに多くの種類に分岐されその特長は様々です。そして、全てのポンプの性能は流量・揚程という共通の指標で表されるそうです。

　モータの観点からポンプを見ると、結局“何を何の力で移動（圧縮）させるか”でポンプの主役である羽根車等の構造が更に回転数（運動量）が決まるところが重要ポイントなんだと思ってよさそうです。

　ここで、弊社のモータとポンプの関係についてご紹介します

　弊社は元々電動工具を作っていました、その中でポンプと言うと油圧工具になります。工具用パワーユニットや整流子モータとポンプユニットが直結して手持ち工具として成立しているものです。ポンプ部には偏心軸とピストンがあり、短時間で高圧を発生させるため高回転運動が必要です。

　さらに可搬式で手持ち工具より流量が必要なものはモータにタンクが付きホースを引いた先で油圧工具（シリンダー等）を使う構造になっています。こちらもポンプ部の構造は同じなのですが流量が大きくピストン等が大きくなるので、回転数は手持ち工具より低回転になります。それでも可搬性が重要で工具用モータ（整流子モータ）を使う場合は減速機が必要になります。大型になるとIPMモータを使って頂くことになります。

　一般的には大型になると、インダクションモータが使われているようです。

油圧ポンプの大きさによるモータ適用イメージ

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　最近では従来の単相インダクションモータを使った油圧ポンプから、省エネ・高機能のポンプに切り替えたいと、弊社のIPMモータを採用して頂くお客様が増えています。

　このモータは、標準的な４P750W単相モータに合せた取付寸法になっており、油圧に必要なリレー回路がモータドライバーに内臓されております。（弊社では1.５KWまでのモータがこれに対応出来ます。）これにより、外部信号によるソレノイド等の入り切り、モータ回転数等の切替が思いのままに出来るようになります。

　例えばシリンダー制御の場合、負荷の手前までは高速でモータを運転し負荷時は低速高トルクで作業をさせ、一定トルク以上の負荷がかかった場合シリンダーを戻す等の一連のよくある動作がこのモータドライバーで出来てしまいます。下図参照下さい。

（また、詳しい油圧回路内臓ドライバー＆モータ資料はこちらからどうぞ。）

　弊社のモータとポンプの関りについてご紹介してきました。内容はほぼ油圧ポンプになってしまいましたがその他、可搬式の水・薬液・塗料、更には車載用ガソリンポンプ等各種ポンプ用としても使って頂いております。これらには各ご用途毎のポンプ用モータとして、それぞれの用途に合わせた特殊な構造であったり、材料を使うことで対応させて頂いております。

　今後は弊社の得意な「特殊対応」を利用頂き、上記のように用途専用回路を内蔵させたり、更に最近ではCAN通信・RS232C通信等にも対応出来るようになりましたので、お客様の新しいアイデアを形にできるお手伝いが更に広い範囲で出来るのでは？と思っております。また、弊社では高速回転ブラシレスモータとしてSRモータも製作しており、例えば真空ポンプ等高速回転が必要な用途があれば使って頂けるのでは？と思ったりしております。何かありましたら、是非お声かけ下さい。